ヅラの係長とラムコーク

本日、僕の心は荒んでいた。強風が木々を揺らし、葉を一枚一枚蹴散らしていく。強風がオッサンの頭を揺らし、かつらを吹き飛ばす。そのかつらをダイビングキャッチし、僕は呟く。「いいヅラですね」。風の強さは勢いを増していく。轟音が鳴る。ビルが倒れる。そのビルからパラシュートで脱出した係長が叫ぶ。「なんでこの世はこんなにひどいんだー!!」。パラシュートの係長、強風というよりもはや爆風となった風に運ばれ、太平洋を飛び越え、アメリカ西海岸に到着する。西海岸、夢のカリフォルニアで優雅な暮らしを楽しむ係長。「ねぇ、君、ラムコークを持ってきて」。そう、僕の好きなお酒もラムコーク。ライブハウスでは必ずラムコークを注文する。マリブコークでもよい。ああいう味が大好き。

もう、この世の中はつまらない。今日、終業後に合唱サークルの練習があったが、「体調が悪いんですぅ」と早退した。今日の練習の責任者だったのに。ごめんなさい。ごめんなさい。生まれてきてごめんなさい。みんな、僕が悪いんだーー!!!! 僕の心は荒み続ける。でも、「世界よ、滅びろ!」とはならない。滅びてもいいけど、そうしたら、僕の尊敬する中村一義も死んでしまうやんけ。中村一義。わが心の支え。大黒柱。うちの父ちゃんよりも大黒柱。間違いない。あれ、長井秀和ってどうなったんだっけ? タイタン所属の。関係ないけど、タイタン所属の爆笑問題は大好き。というよりも、太田光をリスペクト。田中さんはどうでもいい。いや。どうでもよくない。ごめんなさい。ごめんなさい、田中さん。猫とお幸せに。

話は戻るけど、中村一義。帰り道の電車で聴いた中村一義。もう、よすぎおすぎケインコスギ。いや、「良い」っていう自分の評価には違和感を覚えた。「良い」「悪い」をすでに飛び越えている。僕に哲学があるとするならば、中村一義の「ERA」が哲学だ。荒む。荒む。荒む心。荒れる学校。学級崩壊。先生、「いいヅラですね」。先生、「僕、パンクロックが好きだ」。ブルーハーツ! そういえば、中村一義の「ERA」にもマーシーが「ロックンロール」という曲でゲストでギターを弾いている。ギター! でも、僕が弾いているのはギターではない。ベースだ。そんなことはどうでもよい。いや、どうでもよくない。ファンキーなベースを弾きたい。自分のバンドでライブしたい! 僕はバンドを組んでいる。相方はギターのシモ君。ドラムはサポート。まだ、ドラムに会ったことない。しかし、このバンドは僕の妄想の産物ではない。シモ君は今現在、曲作り中なの。許してちょんまげ。

ちょんまげ。江戸時代。今はポストモダン。荒む荒む荒む心。荒むって、「すさむ」って読むんだよ。読者に親切な俺。上から目線ってたたかれそう。たたかれる、怖い。ああ、怖い。臆病だな。臆病だな。僕の心は臆病だな。フジファブリック。志村さん。ああ、志村さんが、今生きていたら。死んだ後に生きていた時よりも聴いている。TEENAGERもクロニクルも大好きなんだー!!!! リスペクトその二。いや、その三? もうどうでも。ヅラの係長、今度はちょんまげ姿で登場。この係長、課長島耕作と同じ会社の係長で独身男性32歳なんだって。ストレスフルな時代にめっちゃストレスを感じながら、吟じながら、サンジながら生きているらしいよ。サンジって、ワンピースのあのキックが得意なキャラクター。ワンピは昔読んでいたなー。ん? なんか日記を書いていたら荒んでいた心が穏やかになってきたぞ? ああ、そのために僕は今日、ブログを始めようと思い立ったのだった。西海岸でマリブコークを楽しむ係長を尻目に日記をしこしこ打ってきて、ああ、甲斐があったな。

この日記は今日一日で終わるのか。それともずっと続くのか。世界が滅んだ後も? それは誰にも分からない。僕にも分からない。全ては「ERA」に任せる。なんかよく分からないけど、読んでくれる人がいるのなら、これからよろしく。